

開院当初より、排卵や受精ばかりでなく、妊娠するのに欠くことのできない子宮内の環境整備に重点的に目を向け診療した結果、開業4年で妊娠例はすでに1000例を越えました。昨年1年間ではおよそ300例の妊娠を認めました。妊娠例の半分は体外受精などによるものですが、残りの半分は人工授精などの治療による妊娠です。
昨年当院での体外受精胚移植による妊娠率は43.2%(おととしは50%で、開院以来、45〜50%を維持しています)でした。平均年齢は36歳を越えており、全国でもかなり高いほうですが、ひとりひとりに適した治療の結果、体外受精胚移植を施行した女性のうち、分娩にいたった症例は1回の採卵および胚移植で25%以上でした。つまり1回の体外受精胚移植で4人に1人以上がわが子を抱けるという結果でした。事実、凍結胚移植での妊娠もありますので、採卵4回までには95%以上の女性が、分娩しています。
最新の統計では世界の一流施設でも妊娠率は30〜35%で、その後の流産も少なくなく、分娩にいたるのはせいぜい20%程度といわれています。当院ではそれよりはるかに高い、分娩率25%以上を開院以来連続して達成しています。この結果は、国内はもとより世界でも屈指の成績ですが、この成績以上にうれしいのは、これまで大きな問題もなく分娩し、うまれた子供も皆すくすく大きく育っているという事実です。これは良好な胚を見極め、移植する胚を原則2個までとしていることと大きくかかわっています。